こころが折れそうな自分との付き合い方

 今、少しだけだけど心が折れかけているので、自分なりの乗り越え方をまとめるいいチャンスだとポジティヴに捉えてみる。

たとえば、今入試直前で、なぜかやる気が起きず、だらだらと逃避を続けてしまっていて、でも明日から巻き返して切り替えたい人とか

 たとえば、仕事で嫌なことがあって、それを引きずってしまって、本当はすぐに切り替えてがんばらなきゃいけないんだけれども、なぜかそうできずに、ちょっと逃げてさぼったら、なんかずるずる来てしまって、このままじゃやばいと思った人とかに。

 激しくつらすぎる現実があった時の苦しみではなく、なんとなくの逃避の延長で、自分の甘さとか甘えにしか思えないけれども、抜け出せなくて、それがまた自己嫌悪に繋がって、とずるずるループしてしまう時。

 みんな、程度の差はあれ、そんな時があって、それを経験して今があるんだと思う。乗り越えたてきたのかはわからない。でもそこから乗り越えられなくても抜け出すきっかけがあって、今あるんだと思う。

 時間がない人もいると思うので、結論から書けば、

  • ①思い切って1日さぼってみる。
  • ②その1日で吐き出すものがあるなら、吐き出してみる。
  • ③とりあえず前に出る約束をしてみる。
  • ④だれかを巻き込んで手伝ってもらってみるor時間を共有してみる。
  • ⑤えいっと勇気を出す。自分は◎◎なんだから、と自分で激励する。

 自分の場合↓になる。

①を、まず、よく、やる。肉体的にしんどければ(口内炎や唇割れが起こる)もちろん、精神的に厳しいと思った時も、さぼっていい状況があれば思い切ってさぼる。次の日から前に出ようと決める。その分、一日ゆっくりとさぼる。さぼっている間に、②をする。③はしない。③はさぼった次の日にする。休むときはきっちり休む。でも連絡は応答してきたな。音信不通になることは、ほぼなかったと思う。

②は、感傷的になる音楽や映画やドラマをきいて、同調して歌う、泣く。家で大声で歌っていることが多かったかな。好きなドラマとかアニメの感動のシーンを、4時間前くらいからみていく。ドラマなら頭から見てくかな。最近見たのは、「タッチ」⇒「クロスロード」

③は、約束しないとずるずる行ってしまうから、約束する。たとえば仕事の約束とか、一緒に仕事をしてくれる人との約束とか。今はコロナで厳しいけれども、ファミレスの夜中とか。

④も大切。自分一人ではやる気にならない場合、だれかと一緒ならやれる。人間は一人で生きていないもの。人と人の間柄に生きるのが、だから人間。自分が弱った時は、分けてもらう。相手が弱ったら分けてあげる。ただ同じ空間で時間を過ごしているだけで、互いの仕事になんの関連性がなくても、少しずつ元気になっていく。少し手伝ってくれたらますます元気になっていく。自分がめんどくさくなって逃げているところを手伝ってくれたら、とてもうれしくなっていく。だから、相手が弱っているときにもそうする。

⑤ 「お前は先生だろ! みんなにいつも偉そうなこと言ってるんだろ! ここでがんばらなくて、何が生徒ファーストだ! ここで踏ん張れなくて後で後悔したいか! あれだけ周りに手伝ってもらって、迷惑かけて、待ってる人だっているんだよ! 」 

的な内容を自分で自分に、しかし優しめに言う。萎えているところから、ようやく立ち上がろうとしているところだから。でも、また逃げそうになったら、そこが踏ん張りどころだから、そこで叱咤激励の勝負。

 一般的な例に変換すれば、

① 問題ない早退か半休をとる。

② 一人カラオケ行く。映画を見る。

③ ②の最中遅めに約束して次の予定を作る。

④ 誰かと飲みに行って愚痴る(コロナで厳しいけど)。

⑤ だれかと朝約束する。モーニングとか。もしくは周りに宣言してしまう。明日からちゃんとがんばる、とか。

になるかな。

大切なのは、状況整理も含めてちゃんと休むこと。ちゃんと吐き出すこと。だれかにつきあってもらって手伝ってもらって、再度立ち上がること。

1人じゃ立ち上がって戦う気になれないなら、だれかにつきあってもらうしかない。自転車の補助輪のように、最初だけ助走に付き合ってもらう。

状況整理は、紙に書いていくといい。たとえば自分なら、

  • ① 生徒たちに残り時間で差し出せるサービスをちゃんと提供してあげたい。もっとできること、まだできること、約束したことがある。
  • ② でも、↑よりも優先しなきゃいけない仕事もある。自分の会社のこと、ちゃんとしなきゃいけない。
  • ③ 先に生徒たちにやるよ、といろいろ約束すればいけると思ったら、案外気持ちがついてこない。
  • ④ いい年こいて、そんなダメダメな自分が嫌だ。
  • ⑤ でもきっときょうもずるずるしてしまうだろう。
  • ⑥ そもそも、これだけ追い詰まってきたのに、やった方がいいと思った仕事を、やんなくてもだれも文句言わないのに足していくのはアホだろ。

こんな内容を、メモっていく。頭の中でカオスっているより、書き出して(話して)いくだけで整理されていく。だから、人の相談に乗るとき、第一に大切なのは、ただただ受け容れて聴いてあげることなんだ。アドバイスなんていらない。

 徐々に吐き出して来たら、自分はやばい状況の整理をしたくなる。前向きになった証拠だ。なんとか解決して乗り越えようとし始める。ここにたどり着くまでに、まずは感情を外に出すことが必要なんだ。いい愚痴の聴き相手はとても大切。家族の中にいるとかなり強い。

 次は、たまっている解決すべき課題の整理。自分の場合は、下のような感じになる。

  • 1,映像授業作成、提供  予習合計6時間+撮影合計6時間  by土曜日早朝までに送るって思ってたけれども厳しそうだから、来週月曜日までになんとか。
  • ⇒来週にもうワンセットやる、というボランティア精神を見せたい。
  • 2,小論文映像作成 予習1時間+撮影3?時間  by土曜日早朝
  • ⇒家か事務所行ってZOOM撮影。
  • 3,リベンジメッセージ作成  多分、6時間以上  by・・・
  • ⇒リベンジ再テストを受けろ、と書いた際に、受けた人に簡単なメッセージを送る、と書いた。だから、これもやらないとだけど、後回しになってしまっている。そのままばっくれないようにだけはしたいけど、やるならそれなりのクオリティにしたいと考えてしまって、でもそうすると、手が回らない。ここまで来たら、1月末とかにした方がいいかも。とか言っているとやらずに終わりそう。
  • 4,小論文テスト要約部分採点  5時間くらい by今週中・・・
  • ⇒要約部分の採点を返して、要約ヤバいよ、の圧をさらにかける、のはぼくにとってとても大切な仕事だ。
  • 5,自社HPとかそういうの拡充  5時間×4セット  by日々がんばろう
  • ⇒HPとか、4月の緊急事態宣言で止まっているようなものだし、一般公開したなら、視聴者少なくてもちゃんとしないと。Twitterもがんばって、まずは役に立ついい内容を作っていかないと。
  • 何よりも大切なのは、不格好でもいいから継続すること。
  • 継続しつつ改良していくこと。先にちゃんと作ってから、とか考えないこと。そうやって後回しにしてズルズルいってしまうから。

細々したものは他にもたくさんあるけど、とりあえずこれがメイン。

こなす順番は、すでに休みすぎて予定通りにはできないけど、2⇒4⇒1⇒3の順で、5はこうやって、自分のモチベだしに使って、毎日少しずつ。

2は今日このあと行ってみようと思う。このあとお風呂入って髪の毛乾かして、朝から家系ラーメン食べて(自分へのご褒美設定)、そして不格好でノー予習でもいってみる。たしか、「環境情報2020」の解説と直しだから、「環境情報2020」の方が重いから、それを後回しにして、直し系の採点から行ってみる。

 少しこなして進み始めると、いろいろ好転する。そこまでどうやって重くなった背中を押すかが大切。とりあえずここまでやってみよ。その先はそれやってから考えよ。という考え方が大切。

 楽な方から片付ける。片付く方から片付く。パソコンやスマホの容量が満タンになると重くなって動かなくなる。ある程度データをすてて空きをつくると、また少し回復する。あれと一緒。

 だからいっぱいいっぱいになっている人を見たら、その抱えている仕事の一部を手伝ってあげよう。たとえば、皿洗ってあげるとか、お風呂掃除してあげるとか、ごみまとめてあげるとか、買い物行ってきて冷蔵庫にいれてあげるとか。冷蔵庫整理してあげるとか。とっても助かる。些細なことでも、いっぱいいっぱいになっている人はとっても助かるんだ。

 楽な方から一つ二つ片付いたら、もう大丈夫。自分は大体その辺でまた元気になっている。

 まとめ。

  • ① まずゆっくりする。できれば思い切って。そして気持ちを吐き出す。書いてみる。
  • ② 困難な状況の整理をする。紙とかパソコンに書いて文字にしていく。
  • ③ 順序を考える。現実的にできる範囲で、順序とクオリティを考えていく。回らないならクオリティを下げても仕方がない。とにかくまずは終わることを目指して、もし早く終わったら、クオリティ高めることを考えていけばいい。
  • ④ 行動に移すときに、補助輪してもらう。だれかと一緒に時間を過ごしながら、少しずつ仕事をしていく。もしくは手伝ってもらう。やってもらう。自分はよく校舎に行って仕事していた。生徒の相談対応も兼ねられて、一石二鳥。

 以上、いつものように長文になりましたが笑、追い詰まった、もしくは負い詰まり気味のみなさんの参考になればうれしいです! なったらtwitterのハートおしてね!

難関私大文系予備校「増田塾」の元教務部長。 現在はオフィス藤原を運営しつつ、増田塾に現代文・小論文講師として出講している。