学習院大学を2021に受験したあなたへ ~補欠合格者繰り上げ予測~

同様な補欠繰り上がり分析を、学習院のほかに立教上智でも行っています。そちらが役に立つ方は、こちら(立教上智)へどうぞ。学習院大学が発表しているデータは、立教、上智と比べると少ないので、不足分は立教上智から読み取れることを参考に予測します。

目次
0, 結論
1,2021学習院の補欠繰り上げ発表の方法
2,学習院2020の合否、補欠繰上結果からわかること
3,以上のデータから考えられる学習院2021補欠繰上予測

☆ まだ受験が残っているなどで忙しい人は、この結論のみ見てほしい。

① 学習院の補欠繰上は、3月上旬中旬下旬の3回に分けて行われるが、第1回の人数が多い。

② 昨年度のデータから考えると、文と法は50%以上の繰上率が予測され、他は20%程度だが、今年度は、その2倍程度まであり得る。

③ 今年度からUCAROが導入されているので、補欠番号等が発表されていればまた話は違う(教えてほしい)。

④ 各学部の補欠者数とその繰上率は、以下のように予測した。

 以下、この結論に至る分析を進めていく。

1,2021学習院の補欠繰り上げ発表の方法

 学習院は2021から、UCAROを使った合格発表と補欠繰り上げ発表に切り替えた。その詳細は受験生にしかわからず、情報が不足していてわかる人がいたら教えてほしい(補欠番号は出ているのか、合格人数、補欠人数はわかるのか)が、2020の情報はたどれたので、そこから推測できる。まず、2021の補欠繰り上げ発表だが、以下のように発表されている。

 立教と同様に、補欠繰り上げを3段階に分けている。その意味合いは、立教、上智と同様だろう。立教、上智から予測すれば、3/3~5の第一回繰上げ数は、繰上げ全体の10%程度と少なくなり、第二回が多くなり、50~70%だろう。そして残りの20~40%が第3回になると思われる。ここは学習院の腕によるが、今年度の事情を考えると、第3回も多く発表することになりそうである。

2,学習院2020の合否、補欠繰上結果からわかること

 上智大学の補欠からの繰上がり率は、補欠全体の33%~67%と推測した。そして上智は補欠番号を出している。立教は補欠という概念がないが、全体の1/3以上の合格を、第2回~4回で出すだろう。それらと比べて学習院はどうなるのかを分析する。まず大学HPから集められる情報をまとめる。

※ 合格者数はコア+プラス。プラスは補欠及び補欠繰上がなかった。

※ 国際社会と理の繰上合格数は計算通りになるが、黄色塗りの文と法はならない。

※ 経済はHPに補欠繰上の情報がなく、計算上も繰上は0である。すなわち、正規合格者の数と最終合格者数の数が一致している。

以上が、学習院が出しているHPの情報から分析できる2020のデータである。

① 上記数字のうち、繰上合格数以外はHP上にあった。

② 繰上合格数は、最終合格数から正規合格者数を引いて算出した。それとHP上で確認できる繰上合格の実数が、理と国際社会は一致するが、文と法はなぜか一致しなかった。PDF上の実数を優先して↑は表示している。

③ 昨年度の補欠繰上は、理学部が1回目と2回目で行い、3回目はなかった。国際社会は1回目のみであった。文は、データ上確認できるのは1回目と2回目だが、すでに数字が合わないので、その後も実施していたと思われる。法はデータ上確認できるのは1回目と3回目だが、文同様数字が合わないので、第二回があったか、第3回の後に繰上を続行したかどちらかである。

 そして、昨年度の補欠者繰上日程は以下の通りであった。

※文学部は計算が合わないので、第3回がどうだったのかは不明である。

ここに、昨年度の日付ごとの繰上数を入力するとこうなる。

※ 法学部の第二回は、計算上の推測である。もしくは第3回の後に71人分の追加合格を行ったか、どちらかである。

 こうみると、学習院の補欠は、第一回に多く出し、その後減っていく傾向だと分かる。法学部の第3回繰上数は、何かがあったのだと思われるが、学習院の中では事件だったのだろうと思う。法と文は、補欠繰上率が70%に近く、第3回の後、個別に電話をして追加合格を出し調整していた可能性もある。

3,以上のデータから考えられる学習院2021補欠繰上予測

 以上から考えると、2021の合格者数及び補欠繰上はこうなると思われる。

① 経済学部は、正規合格者数を絞ると思われる。この仮説が正しければ、補欠繰上合格は一定量(40~50人)出るだろう。

② 理、国際社会学部は、補欠者数もきれいにコントロールできているので、前年同様の合格者数と補欠者数になると思われる。

③ 文と法は、合格者数を増やしたいところだが、あふれるのが怖いので、合格者数は前年同様とし、補欠者数を増やして対応するだろう。

④ そして、難関私大全体の易化現象により、辞退率があがり、学習院全体の補欠繰上合格者数は増加すると予測できる。どのくらい、は難しいがMAX2倍程度はあり得ると予測する。

 1~4を総合して考えると、今年度の補欠者数と繰上合格者数は、以下のようになると予測する。

※補欠番号がないとして、文と法はかなり期待できるのではないか。

 大学HPにある前年の受験結果データの内容から考えると、今年度の補欠者数や繰上合格者数は公表されないだろう。したがって、これ以上の分析はできず、今後の更新予定はないが、これが補欠待ちをしている人の役に立てばと思う。何か質問があったら、Twitter上で気軽にしてほしい。

この情報が役に立ったら、何か受験上の助力や学習上の助力、就活に向けての助力が得たいとき、「オフィス藤原」を思い出してほしい。

難関私大文系予備校「増田塾」の元教務部長。 現在はオフィス藤原を運営しつつ、増田塾に現代文・小論文講師として出講している。

2件のコメント

  1. 失礼いたします。
    今年学習院を受験し補欠だった者です。
    ucaroでは補欠番号や合格人数、補欠人数などを確認することはできませんでした。

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