受験生へのメッセージ(5月)

面談担当の藤原です。

今回、みなさんの面談を、校舎スタッフと一緒に担当していくことになりました。

面談の時くらいしか現れないと思うので、「だれだよ?」に応答しておきます。

今年は、渋谷校と武蔵小杉校で、現代文と小論文、面談の担当をしています。今週末あたりに流れる、「保護者講演会」にも出ているので、それを見てもらえれば、自分のことは大体わかると思います。

私大文系入試とは、その結果の多くを、努力で変えられる世界です。生徒集会映像にもあったと思いますが、地頭やセンスの制約が少なく、強い意思とその継続で大きく未来を変えられます。こんな世界、自分の気合いと意思、理性の力で結果を変えられる世界はないと思います。ジャニーズに入りたければ容姿の素質が、プロスポーツ選手になりたければ運動神経の素質が必要です。それらは、努力で補える割合が勉強よりも小さいことはわかると思います。たとえば誰かを好きになって仲良くなりたいとしても、その相手に気に入ってもらえるかどうかは自分の努力ですべてを変えられるわけではない。

努力すればなんでもできる。我々にはそれぞれ無限の可能性がある。小さいころに言われていたことですが、それって本当でしたか?

 ですが、この私大文系入試のフィールドは、真に努力を積み重ね続けられれば、その結果の80%を変えることができます。そして80%を変えられれば、およそすべての志望校に合格できます。繰り返します。このような世界は、もうあまり出会えないかもしれない、何かを変えたい人にとっては、とても貴重な機会です。

 自分は、真に頑張っている生徒は、絶対に合格させなければならない、と毎年思っています。自分だけでなく、スタッフ、講師も含めてそう思うのは自然なことです。ただ勉強をがんばるだけでなく、自分のだめなところや弱いところを直視し、痛みを伴ってもそれらを乗り越えようと意思し、継続することは、とても貴重で尊いことだと感じます。そんな後輩には全力をもって応じなければならない。なぜならば、それがプロで先生だと思うからです。

 学習面で言えば、保護者講演会で触れますが、SKJに行きたいなら、英語と地歴のCT偏差値で55が下限値、60以上が理想値です。GMARCHに行きたいなら、50が下限値、58以上が理想値です。CTだけですべてが決まるわけではありませんが、この下限値以下だと合格は厳しいので、今これ以下の人は、前期後半でこの数値をとってください。下限値は満たしている人は、理想値に近づけてください。それが今一番必要な合格への最短コースです。

いけそうになかった自分の過去から早慶上智に入れれば、世界の見え方が変わります。自分の自己評価と周りのあなたの評価が変わるからです。GMARCHでも同様です。今までの自分からは考えられない結果を出せたなら、さまざまなところが変わっていきます。

今日出会うみんな。志望校合格を掴みとりにいきましょう。君らが、そのための努力の継続と心の成長を望み、ガチに実行し続けるなら、ぼくが最短コースで導き、ゴールで勝ち切らせます。野球のバッテリーで言うなら、自分はキャッチャーとしてうまいリードで好投させます。競馬で言えば自分は騎手として、手綱さばきと戦略で、勝ち切らせます。ただどちらも、ピッチャーや馬の、やる気やくじけぬ意思がなければ、自分ががんばってもどうにもなりません。

サポートとコーチングは、我々を信頼してください。過去の実績は抜群です。ですが、主役は君ら。来年4月にどの大学に通っているか、その時にどう変わっているか、は、まず君ら次第なのです。

1,うまく行かないこと、失敗があった方がいいです。それが成長につながります。

2,だから、痛いことを恐れないでください。骨の成長痛のように、成長とは痛みを伴うものです。

3,勉強のやり方が不安な科目があったら相談してください。ただ、面談時に今のやり方や不安点をがんばって自分に伝えようとしてください。

4,一週一週が勝負です。うまくいかなかったら改善点を考えて次の一週で実行してください。そしてそれを6回積み重ねて、次の実力判定テストで勝負しましょう。

5,惨めな失敗でも、それはチャレンジした人にしか味わえないものです。戦いもせずに無難に生きている人がそれを嘲笑うとしても、その失敗は、成長と成功につながるとても価値あるものです。長く生きればわかります。

何か困ったり、相談があったりしたらいつでもメールください。スタプラで校舎に、自分あてにメールを送ってくれれば、自分に転送されます。休み時間や校舎の終わり時間に電話したり、メールで返信したりしますので。

2021.5.20 藤原 貴浩

難関私大文系予備校「増田塾」の元教務部長。 現在はオフィス藤原を運営しつつ、増田塾に現代文・小論文講師として出講している。