上智繰上予測3.19

驚きの展開だが、出た数字は事実なのでそこからわかることを分析する。

まず、週ごとの前年比を見てみよう。

右が2021、左が2022。

 ここからわかるのは、以下のことである。
1、TEAPと併用型は、前年比75%になり、最終繰上げ数も前年比75%を第一本線に考えねばならない。
2、そもそもの合格者数(共通単独除く)は、前年比120.5%(+676人)であった。それに対して3/19時点での繰上数は前年比74.6%(-605人)である。この合計=総合格数は、101.2%である。
3、共通テスト単独型は辞退率が高く単純に足せないが、単独型の総合格数は前年比170.3%(+464人)である。青学公開の2021入試データでは、共通テスト単独型の辞退率は4.7%であり、全学部日程(34.3%)と個別日程(33.3%)の辞退率と比べて1/7以下である。ゆえに全体への影響は小さくなり、前年比23人の入学者増となるだけだ。
4、週ごとに見ると、3/2週が前年比121%(共通単独除く)、3/12週が前年比80.9%、3/18週は前年比40.2%であった。原理はわからないが、3/2週からは合格者同様、前年比120%程度になるように見えたが、3/12週は比率で前週の2/3になり、18週はさらにその1/2である。
5、TEAPと併用型を別々に考えると、TEAPの繰上数は前年同様である。しかし、併用型の繰上げ数が3/12週から明らかに少なくなり、現時点で前年比68%に留まる。
6、この表外だが、上智の辞退率(共通単独除く)は、2020から、67.6%⇒73.6%(前年比109%)であった。
7、慶応の2022総合格数は、3/17時点でも前年最終比103.5%であり、文系学部に絞れば106.6%である。ここにはこのあと繰上がる医薬看護は含まれておらず、その他の学部もまだ繰上がる可能性がある数字である。また、慶応大学の2019からの辞退率(≒総合格数)は、56.7%⇒60.8%(107%)であり、上智の数字の動きと同じである。慶応の文系学部に絞ると、46.9%⇒55.7%(119%)と昨年度の辞退率の上昇は激しかった。

 以上7点から推理すると、以下のようなことが想定される。

1、昨年度大幅に繰上げが増加した上智大学が、3/2の時点で前年基準より多めに繰上を出していた。
2、慶応の2021総合格数,辞退率は、すでに異常に高かった。そこからさらに2022に総合格数が増加しているので、まだデータの出ない早稲田含めて、辞退率の上昇は明らかであるように見える。それは、全体としての受験生の減少を示しており、そのことは共通テスト受験者数の既卒生の数も論証になる。ここから考えれば、昨年度異常に高かったとしても上智の総合格者数及び繰上率が前年よりも上がらない理由はない。
3、週ごとの繰上がり数で考えると、2021は3/19までの繰上数の14.6%(378人)が、最終週に繰上がった。以上をそのまま今年度に当てはめると、292人になる。これが第一案。
4、なぜか、週ごとの繰上数前年比は下がり続けている。3/18週が前年比40%程度だったので、これで今年度の繰上げ数を計算すると、151人になる。これが第二案。
5、↑4の40%は下がり続けた40%なので、さらに下がると前年比20%程度になる。76人。これが第三案。
6、この数字の状況でポジティヴな可能性を提示するのはどうなのか考えてしまうが、2020年は最終週に全体の18%程度の繰上が出た。3/18までの繰上数比では21.7%である。これで434人。これがマックスかと思われる。自分としては、この434人でもあまり妥当な数字には見えなく、もっとあがるはずだと思ってしまうが、ここまでの数字を前提に分析すれば、↑3~4が有力(70%程度)で、この6と5は同じくらいの可能性(12%程度ずつ)であると思われる。そして、思いの外繰上がる(=この6の2倍)が5%程度であろうか。これでも希望的観測が入ってしまっているか。

 以上で全体数の推測は終わる。このあと、学科別にどこがこの後繰上がりそうかを考えるが、また明日更新する。ちなみに、見方としては、各学科の中で、この後の日程における繰上げが多い学科の方が繰上がりやすいだろう。これが第一の観点で最重要視する点。第二の観点は、ここまでの想定繰上数からみて、不足していて繰上がりそうな学科かどうか。これが第二の予測根拠。以上2点で考えて、うまく行かなかったのかもしれないが、最後まで予測を貫徹する。とりあえずここで終わる。3/19 7:20

難関私大文系予備校「増田塾」の元教務部長。 現在はオフィス藤原を運営しつつ、増田塾に現代文・小論文講師として出講している。

2件のコメント

  1. 藤原先生

    お世話になっております。

    大学からすれば国立のように補欠を一切出さないのが理想です。
    但し、現実的に無理なため安全な範囲で出来る限り正規合格者数を増やし、補欠はなるべく出さない姿を理想とします。

    大学側としては業務の生産性向上を鑑みつつ、収益確保のため、定員限度オーバーギリギリのラインを見極めることが大命題です。

    当初先生は、正規合格者の増加に伴い補欠合格者も増加する追い風だとの予測をされていますが、前記前提の根拠からはややずれた予測をされたのではと思量いたします。

    また、分析と仰りながら主観的な数値の操作(計算過程の比率操作)があったり、大学事務方を愚弄する書き込み(先生が計算が得意でないとも無理やり理解できるが、文脈上は某大学が計算が苦手と読み取れる)記載があったり、最後は神頼みであることが気にかかりました。

    繰上げがほぼひと段落しつつあるため、投稿させていただきました。
    正確な分析を学生に提供頂くことをご期待申し上げます。

    失礼いたしたします。

    1. ご指摘とご意見ありがとうございます。返答いたします。

      >当初先生は、正規合格者の増加に伴い補欠合格者も増加する追い風だとの予測をされていますが、前記前提の根拠からはややずれた予測をされたのではと思量いたします。

      受験生数が激しく動いていない時はそうですが、2017から始まった私大の急激な難化と、そのぶりかえしとしての2020からの易化状況の中では、逆になっています。
      たとえば今年度の慶応は、合格者数を前年比105%(文系学部なら109%)と増やしましたが、繰上げも前年最終比104%(文系学部107%)以上にすでになっています。前年の慶応も同様です。早稲田上智の2021も同様ですが、上智は入試改革により合格者数を増やさなかったので、合格者数は変わらず繰上げ数だけ前年比170%以上となりました。早稲田2021は募集人数を減らしていて減っているように見えますが募集人数比では合格者は増えていて、にもかかわらず繰上げ合格数は前年比155%でした。
      そして、自分は前年もそのようになるだろうと予測していました(HPの過去の記事を追ってもらえれば分かります)。以上から考えると、ご指摘の点で的外れな予測であったとは思いません。今年度上智に関しては、結果論としてややずれた推測にはなってしまったかもしれませんが、事前の自分にできる予測として悔いはありません。ただ、繰上を期待する受験生に寄り添いすぎたかもしれません。

      >また、分析と仰りながら主観的な数値の操作(計算過程の比率操作)があったり、大学事務方を愚弄する書き込み(先生が計算が得意でないとも無理やり理解できるが、文脈上は某大学が計算が苦手と読み取れる)記載があったり、最後は神頼みであることが気にかかりました。

      「主観的な数値の操作」というのが何を指しているのか分かりません。上智の繰上げ比率に関してであれば、過去のデータから考える当初の比率は、動画にしたとおりですし、HPにもだしています。今年度の状況を見て、そこから予測を変更しましたが、どこにも、もともとこの比率で予想していた、などと語っていません。

      「大学事務方を愚弄する書き込み」もどこを指しているのか分からず、かつ受け取り方の問題なのでしょうが、自分からみておかしいと思うところはおかしいと表現しています。学科ごとの合格者数を見たときに、募集人数以下しかとっていない学科がある点や、全学部日程で合格を取り過ぎた結果、他の日程が募集人数ぴったりしか合格が出ない点などは、それにより難易度が急上昇しますので、こちら受験生目線から見て理不尽です。強烈に非難して何らかの攻撃をしてるわけでもありませんし、それをそのように理不尽と表現することも良くないとお考えならば、それは価値観の相違です。自分の立場、及び寄り添うべき相手は受験生なので、受験生目線で表現しています。主に大学側にたった情報発信をする媒体でも、その中立性が必要なメディアでもありません。
      事実ではない点で批判してしまっているのであればそれはよくないことなので、訂正して謝罪します。

      最後は神頼みであることとの記載もありますが、そもそも自分は神頼み(無宗教ですが)です。tweetを遡ってもらえれば、そのような内容が沢山出てくると思います。

      >正確な分析を学生に提供頂くことをご期待申し上げます。

      ご批判頂くこともありますが、それ以上に多くの賛同と応援の言葉も頂きます。無難で安全にやるよりも、自分の目に見える事実をできる限りそのまま提供することが、弊社を見に来てくれる方々にも自分にもプラスになると考えています。立場も違えばお気に障る点もあると思います。応答送れましたが、丁寧な言葉のご批判ありがとうございます。ご意見として受け取り応答いたしました。

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